聖隷でしか学べないことがある

聖隷クリストファー中・高等学校

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今回は、前回の予告通り、本校の特徴的な授業についてご紹介します。

聖隷クリストファー中・高等学校まず、「聖書」の授業。本校では毎日、朝の礼拝を守っています。聖書の一節を読み、讃美歌を歌い、先生の話を聞きます。中学1年生から高校3年生まで、週に1時間、「聖書」という授業もあります。キリスト教についてや、聖書について学ぶだけでなく、他の宗教や文化、世界情勢に至るまで、広く学ぶことを目的とした授業です。本校に入学してくる生徒のほとんどが、入学するまで聖書に触れたことのない生徒ばかりです。しかし、これからは自分とは異なる習慣や文化背景を持つ人々と協力して生活する機会がますます増えていく、グローバルな世の中へと進行していきます。その上で、世界三大宗教の1つであるキリスト教について、知識を持つことは、非常に役に立つことになるでしょう。また、聖書は、年間5,000万部以上が頒布され、そして2,400以上の言語に翻訳されている大ベストセラーでもあります。「ベストセラー」作品の内容、知らずにいるのはもったいなくないですか?

聖隷クリストファー中・高等学校そして、本校が創設以来(中学はまだ10年目ですが、高校は今年度53年目を迎えています)大切にしてきた授業が、「労作」です。労作では、中学1年生・2年生は主に校舎東側にある農場で作業を行います。石拾いや草刈りなど、地道な作業も多いですが、苦労して育てたサツマイモを、秋の収穫感謝祭にて皆で調理し、いただく時の喜びと楽しさは非常に大きなものです。皆さん、鎌を研いだことはありますか?カーブした鎌の刃を研ぐのは、なかなかコツのいるものですが、本校の生徒達は皆、鎌研ぎができます。中学3年生以上は、グループに分かれて、学校近隣の社会福祉施設にて、作業をさせていただきます。最初は、窓拭きなどの掃除、草取りといった作業もありますが、利用者の方々とのお散歩や、おしゃべりなど、学校外で様々な経験をさせていただきます。この労作授業にも見て取れるように、本校の学びは、学校内のみならず、近隣施設の職員の方々、利用者の方々、大学の先生方や生徒の皆さんなど、多くの方々の協力の上で成り立っています。

聖隷クリストファー中・高等学校また、「人間探究」という総合学習の授業でも、様々な経験をすることができます。国内外で活躍している方々や、企業の方々の講演やワークショップを通し、まずは自分自身について見つめ直す機会を持ちます。そこから段々に世界を広げていき、「世界をもっと良くするには何をしたらいいのだろう」といった大きなテーマにも挑戦します。取り組みの1つとしては、中学2年生が毎年参加している「服のチカラ」プロジェクトがあります。これは、ユニクロ主催のプロジェクトですが、こども服を集め、難民キャンプや被災地など、服を必要としている方々にお送りする取り組みです。毎年、通達の仕方や回収の仕方など、生徒達自身で考え、頭を悩ませながら工夫して、頑張っています。

 

聖隷クリストファー中・高等学校さらに、英語学習にも特徴的な取り組みをしています。本校では、「英語と経験」が結びつくことを目的として、音楽と体育の一部授業を全て英語で行う「イマージョン授業」、タブレットやPCを用いて、1対1で行う「オンライン英会話授業」を実施しています。授業の中だけでなく、海外からの留学生受け入れも積極的に行っていますし、定期的もしくは不定期に海外からのお客様をお迎えして交流する機会も多く持っています。母語が英語のお客様と話をする機会だけでなく、英語を「共通言語」として用いての交流機会も数多くあります。英語を学ぶ、ではなく、「英語で」学ぶ、そして交流を機会にお客様の出身国について調べたり、学習をしたりといった、広がりのある授業です。

在校生にアンケートを取ると、「聖隷にしかない授業や行事が面白い」といった意見が多く出てきます。本校にしかないもの、本校でしか学べないことを、これからも生徒達と一緒に大切にしていこうと思います。

次回は、本校の行事について、お伝えいたします。

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