西遠女子学園中学校が”大会連覇”。
平成27年度女子バレーボール浜松地区新人戦
平成27年10月3日、4日、11日の三日間にわたって、引佐総合体育館をメイン会場に、『平成27年度女子バレーボール浜松地区新人戦』が行われた。この大会は、11月に行われる西部大会のシード順を決める大会。勝ち上がると、県大会、さらには東海大会へと続く、夏季大会に続くビッグな大会となっている。
大会一日目には予選リーグが行われ、上位チームが二日目以降に行われる決勝トーナメントへ出場した。
その中でベスト4へ進んだのは、新居中学校と浜松北部中学校、西遠女子学園中学校、笠井中学校の4チーム。
準決勝の第一試合は、新居中と浜松北部中が対戦した。新居中は、粘り強い守備と、多彩な攻撃を武器にオールストレート勝ちで準決勝に進出。昨年からのレギュラーが多く残っているためか、チームの仕上がりが早い気がした。一方の浜松北部中は、粘り強く接戦を勝ち上がっての準決勝進出となった。試合は新居中の一方的なペースで進む。サーブで相手を崩すと、その後も連続ポイントを重ね、25対9で第1セットを奪取。第2セットに入っても新居中のペースは衰えず、25対12で奪い、ストレート勝ちで決勝進出を決めた。
準決勝第二試合は、西遠女子中と、笠井中の対戦。西遠女子は、昨年ほど情熱的なバレーではなくなったものの、安定した力を見せ、危なげなく順当に準決勝へと駒を進めた。笠井中は、準々決勝で三ヶ日中を敗り勢いに乗って準決勝を迎えた。試合は、西遠女子にミスが目立ち、笠井中が食い下がるも、徐々にペースを取り戻した西遠女子が25対16で第1セットを先取。続く第2セットも同じ様な展開となり、25対15で西遠女子が勝利し決勝進出。決勝戦は、ここまで圧倒的な力を見せつけた両チーム、新居中と西遠女子の対戦となった。
決勝戦の第1セット、先に主導権を握ったのは新居中だった。この日絶好調のエースにボールを集めると、次々とアタックが決まり、新居中がリードを奪う。守備陣も奮闘し、西遠女子に連続ポイントを許さない。しかし中盤以降、西遠女子が新居中の攻撃に対応しだすと、終盤に連続ポイントを挙げ、西遠女子が第1セットを25対20で奪うことに成功。第2セットに入っても拮抗した展開。西遠女子がダイナミックな攻撃でリードを奪うと、新居中は素早い攻撃と、エースの力強いアタックで追いすがる。新チームになってまだ二ヶ月。二ヶ月しか経っていないのだが、そんな期間を感じさせないほど、ハイレベルな攻防が続く。しかし終盤、西遠女子が連続ポイントを挙げ、粘る新居中を振り切り、第2セット(25対21)も西遠女子が奪取。昨年に引き続き、大会連覇を果たした。
新チームとなり、勢力図が変わる中、西遠女子学園中学校と新居中学校が見せたバレーボールは、技術、戦術ともに、群を抜いたレベルにあった。県でもトップの水準にあるのではないだろうか。この2チームは『西部中学校新人バレーボール選手権大会』の準決勝でも激突。ここでも西遠女子が勝利を収めた。県大会が行われるのは1月。県大会でもこの2チームと、西部大会ベスト4の笠井中を中心に大会が回っていくことが予想される。さらにスケールアップしたバレーボールを見られる日を心待ちにし、浜松地区のチームの活躍を大いに期待したい。
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