世界大会で優勝したい。
氏原 魁星 ・ 鳳星
ブルテリア格闘技ジム
ブラジリアン柔術という競技をご存知だろうか。
日本ではあまり馴染みのないスポーツではあるが、総合格闘技などで耳にしたことがある方もいるだろう。
そんなブラジリアン柔術で、世界の舞台で活躍する選手がここ浜松にいる。氏原魁星くん(浜北北部中学校1年)と鳳星くん(中瀬小学校5年)兄弟だ。
柔術を始めたのは4年前。魁星くんが小学3年生、鳳星くんが小学1年生の時。
父親が柔術をやっていて、一緒に練習に参加したのがきっかけだった。
始めるとすぐに柔術の魅力に取り憑かれ練習に没頭した。練習は週に6日。1時間半から3時間を費やす。
大会では、当初は勝てないことが多かったが、2年を過ぎると、負けることの方が少なくなっていた。
数多くの国内大会で優勝を果たすと、今年4月には、『アブダビワールドユース柔術チャンピオンシップ』に参戦。
初めて海外で行われる世界大会に出場し、魁星くんが3位、鳳星くんが準優勝に輝き、世界でもトップレベルの選手だという自信を得ることができた。
指導にあたる世界王者のホベルト・サトシ先生は、「二人とも自分の得意な技を持っている。さらに魁星は、ファイティングスピリットに溢れ、鳳星は、戦術を組み立てる頭脳に優れている」と二人について話す。二人に今後の目標を聞いた。「まずは、16歳から国際選手として戦えるので、そこで世界大会に出場できるように頑張りたい」と兄の魁星くんが話せば、「世界大会で優勝して、サトシ先生のように柔術を教えられるようになりたい」と弟の鳳星くんは話す。
柔術を始めて4年。同世代では“国内に敵なし”と言えるほど強くなった。
次に目指すは世界大会での金メダル。
浜松から兄弟で世界王者が誕生する日も、そう遠くないかもしれない。