最後の夏
そして新たな一歩

都田中学校剣道部
三年生が入部した二年前。都田中学校剣道部には27名もの部員がいた。先輩たちが卒業するたびに部員は減っていき、現在は9名。7名いる三年生が引退すれば部員はわずか2名。
部としての活動が困難になったため、この夏季大会をもって、都田中学校剣道部は休部となることが決まった。
中学になってから剣道を始める子が多かったが、先輩たちに指導してもらい、先輩たちとともに、力を合わせて戦ってきた。特に女子部員は少なかったため、全く剣道ができない一年生の夏季大会から試合に出場しなければならなかった。自分たちが最上級生になってからは、『前』という一文字を掲げ、どんなに辛くても、常に“前へ”進むことを心掛けて稽古に励んだ。
そんな中、昨秋の新人戦市内大会では、団体戦ベスト8に入ることができた。一歩ずつ、前へ進んでいると実感できた。
最後の夏季大会。目標を『県大会出場』に決めた。男子の部員は3名だが、「3勝すれば勝てる」と、団体戦に出場した。
みんなで県大会へ行きたかったから。
部員6名の女子は予選を勝ち抜き、県大会出場を懸けて決勝トーナメントへ進出したが、目標を達成するには至らなかった。
「辛いこともあったけど、楽しいことの方が多かった」と三年生は言った。
「団体戦には出られないけど、個人戦には出られる。いつか先輩たちに勝つまで、剣道を続けます」と後輩たちは言った。
都田中学校剣道部で培ったことを胸に『前』へ。それぞれが新たな道を歩み始める。

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