オールスター大会は、
 浜松支部が6度目の栄冠に輝く

第18回西部地区少年野球オールスター大会

平成26年12月6日と7日の2日間にわたって、天竜球場を舞台に開催された。両日とも晴天に恵まれたものの、気温は低く、“この冬一番の寒さ”の中、小学生たちによるハイレベルな熱戦が繰り広げられた。

オールスターとは、浜名湖、浜松、浜北、天竜、磐田、福田、袋井、掛川、大東、御前崎の11の支部に、主管支部(今回は天竜)からもう1チームが選抜され、全12チームで優勝を争う支部対抗戦。ほとんどの子供たちはこれが“小学校最後の大会”となる。

予選は3チームによるリーグ戦が行われ、各リーグ1位のチームが決勝トーナメントへと進む。選ばれた選手たちは高い技術を有するのはもちろん、支部の代表としての誇りを持ってプレーするため、小学生とは思えないような好ゲームが期待できる大会でもある。

予選リーグのAグループは、浜名湖支部の猛打が爆発。2試合で大量23得点を挙げ決勝トーナメント進出。実力が拮抗したチームが揃ったBグループは、御前崎支部との接戦をモノにした掛川支部がトータル1勝1分でしぶとく勝ちあがった。Cグループは、菊川支部との緊迫した試合に勝利した浜松支部が、2試合とも2対1と僅差で勝利し、決勝トーナメントへ。Dグループは、実力で優る浜北支部が他を圧倒し決勝トーナメントへ進んだ。

準決勝の組み合せは、浜名湖支部対掛川支部、浜松支部対浜北支部となった。

2日目の準決勝からは9回戦で行われる。これは、できるだけ多くの選手に試合に出てもらうための配慮。多くの選手が素晴らしい思い出づくりができたのではないだろうか。

さて準決勝。第1試合は、浜名湖支部対掛川支部。この日も浜名湖支部の打線が爆発。一発攻勢で得点を重ね、“強豪”掛川支部を8対3の大差で下し、2年連続となる決勝進出を決めた。準決勝のもうひと試合は、浜松支部が3対2で浜北支部を下し決勝進出。浜松支部は持ち前の投手力と堅い守備、さらには緻密な攻撃で、ここまで全て1点差で勝ち上がった。

決勝戦は、打線が爆発し、個の力で勝ち上がった感のある、初優勝を狙う浜名湖支部と、ここまで接戦をモノにしてきた、試合巧者の浜松支部との対戦となった。

試合は、2回に浜松支部が1点を先制するが、浜名湖支部が4回に同点に追いつく。続く5回に浜松支部が2点を挙げ再びリードを奪うが、6回に浜名湖支部が1点を返し、6回が終わった時点で3対2と浜松支部が1点をリード。決勝戦らしい、1点を争う好ゲームとなった。浜名湖支部は幾度となくチャンスを迎えるが、あと一本がでず、なかなか追いつくことができない。終盤に入り、試合の流れは浜松支部へと傾く。7回裏、浜松支部がチャンスをつくると、連続スクイズで2点を挙げ5対2。結局、先制点、中押し点、ダメ押し点と理想的に得点を重ねた浜松支部がこのまま逃げ切り、大会最多となる6度目の栄冠に輝いた。浜名湖支部は、大会最多の33得点を挙げたが、あと一歩及ばなかった。

彼らの戦いの舞台は今後、中学へと移る。今後も戦いは続くが、みんな同じ“野球人”。野球を通じて知り合った“仲間”だ。これからも、仲間とともに、大きく立派な“野球人”として成長していってもらいたい。

浜松支部

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