『第54回レッドウイング・ホンダカップ』のチャンピオンシップがHonda都田サッカー場で行われ、中体連1位の磐田東中学校がクラブ1位の掛川JFCを下し、大会初優勝を飾った。

磐田東中学校が初優勝を飾る。

レッドウイング・ホンダカップチャンピオンシップ

令和7年11月1日から始まった『第54回レッドウイング・ホンダカップ』。中体連の部には、西部地区の59チームが出場した。

第1シードに入った磐田東中学校は、2回戦から登場。豊田中学校を11対1で下し、上々の滑り出しを見せた。続く3回戦で篠原中学校を3対0で下すと、準々決勝では天竜中学校を5対0で圧倒し、ベスト4に進出。準決勝では、静大附属浜松中学校に2対1で競り勝ち、決勝に進出した。

決勝では、積志中学校に3対0で快勝を収め、優勝。浜松開誠館中学校との中体連の部チャンピオンシップに挑んだ。試合は、両チーム共に譲らずスコアレスのままPK戦に突入。磐田東がこのPK戦を制し、中体連の部1位としてクラブチーム1位とのチャンピオンシップに挑むこととなった。

中体連とクラブが雌雄を決する唯一の場とも言えるチャンピオンシップ。磐田東の相手は、クラブ1位の掛川JFC。雨が降りしきる中、掛川ボールでキックオフ。序盤からパワーのあるストライカーを中心に圧力を持って攻める相手に対し、受け身となった立ち上がり。自分たちのサッカーを展開できず、ボールが落ち着かない時間が続くが、センターバックを中心に守備陣が踏ん張りを見せる。少しずつ落ち着きを取り戻した前半8分。左サイドからのクロスに反応した選手がシュート。これはキーパーに阻まれたが、少しずつ本来のサッカーを取り戻し、反撃の機会を伺う。すると15分。右サイドで相手の背後を取って、中央にパスを送る。相手ディフェンダーも反応するが、パスを受けた選手が落ち着いて切り換えしてシュート。これがゴールネットを揺らし、磐田東が先制に成功した。

勢いに乗った磐田東は、19分にも右サイドを崩してクロス。ゴール前の混戦からシュートを放つが、ここは相手にブロックされ、追加点とはならなかった。その直後、今度は相手に左サイドを突破され、シュートを撃たれる。これはキーパーが防ぐも、こぼれ球を拾われて再びシュートを放たれる。しかし、再びキーパーが止め、ピンチを脱する。守護神の活躍もあり、1対0と1点をリードして試合を折り返した。

後半に入ると、相手に押される時間が続く。後半3分には、ディフェンスの背後を取られ、キーパーと1対1のピンチを迎えたが、ここでも守護神が立ち塞がり、ゴールを許さない。その後も攻勢を強める相手に対し、最後のところで体を張りながら全員でゴールを死守する。すると14分、相手のコーナーキックからカウンターに転じ、トップにボールが入ると、上手く反転してディフェンスを振り切った。守備が整わないうちにミドルレンジから強烈なシュート。これは、惜しくもポストを叩いたが、一人でカウンターを完結させるストライカーの脅威を相手に植え付けた。その後もパワープレーを仕掛ける相手に対し、最後まで集中してゴールを守り切り、1対0で勝利。大会初優勝を果たし、西部地区の頂点に立った。

技術の高さや攻守の切り替えの早さといった磐田東らしさは見られたが、理想とする試合展開とはならなかった。しかし、そんな中でも勝ち切る力をつけてきたのが、今年のチームの強さでもある。この2年間の経験は間違いなく彼らの糧となり、強さの根幹を支えている。

目標は、県の頂点。県新人では惜しくも準決勝で敗れたが、初のベスト4入りを果たした。次こそは王座を奪取し、県制覇を成し遂げる。



第一商事

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