10月に行われた『浜松花と緑の祭2024』にて、高台中学校華道部が生け花パフォーマンスを披露。東ふれあい公園で行われたこのパフォーマンスには多くの市民が訪れ、その手捌きに目を奪われた。
高台中学校華道部が生け花パフォーマンス。
第55回秋の都市緑化祭 浜松花と緑の祭2024
今年で55回目を数える『秋の都市緑化祭』。10月19日・20日に行われたこのイベントは、アクト通りと東ふれあい公園をメイン会場に約50もの団体が出店。花苗や植木、花や緑に関する雑貨やアクセサリーの販売などが行われたほか、スタンプラリー、大道芸など、さまざまな催し物が開催された。その中でも一際人気を集めたのが、高台中学校華道部による『生け花パフォーマンス』。
高台中華道部の活動は毎週木曜日。この日のパフォーマンスのために、コンセプト作りから、生徒自らが行った。花の歴史や特徴、原産国などを先生に教えてもらい、テーマを検討。「自分らしさとは?」、「生きるとは?」などについて考えた末、辿り着いたテーマは『世界平和』。「世界中には、カラフルな花のように、いろいろな人がいて、みんな同じではないけれど、同じ地球に生きている。そんなことを表現したいと思いました」と部長の荒木帆南さんはテーマについて話した。
パフォーマンスは、生けている花についての解説付き。原産や科目、表現意図などを、部員が交代で観衆に説明。南アメリカ産、中国産、アフリカ産、アメリカ産、日本産、そして浜松市が誇るガーベラなど、世界中の花を使用した生け花が完成した。まさに『世界平和』に相応しい、大きな生け花だった。
この日のパフォーマンスについて、もう一人の部長、夏目かの子さんに話を聞いた。「ちょっとしたハプニングもありましたが、いろいろなお客さんに見てもらえて、華道のことを知ってもらう機会になったのでとても良かったと思います」
高台中華道部は2年生6名と1年生10名の16名で活動。8月の『浜松市中学生生け花コンテスト』では数多くの賞を受賞した。