姉妹で出場した初の全国大会。

内田こころ・いちの
磐田東中学校剣道部

今夏、姉妹揃っての全国大会出場を果たした磐田東中学校剣道部の内田こころさん(3年)と内田いちのさん(1年)。二人が剣道を始めたのは、こころさんが小学校1年、いちのさんが幼稚園年中だった8年前。剣道をやっていた両親の影響で、磐田市にある造士館で剣道を始めた。小学生の時は、大きな大会に出場することもなく、剣道を楽しむ日々を送りながらも、着実に力をつけてきた。

こころさんは、中学進学を機に母親の地元である徳島県の中学校に進学。強豪校の中に身を置き、メキメキと力をつけ、1年時から全国大会出場を果たしてきた。一方、いちのさんは磐田で力をつけ、6年時に県の代表選出に選出。全国の舞台を経験した。

当初は、いちのさんも徳島県の学校に進学する予定だったが、面倒を見てくれていた祖母が昨年秋に他界。年頃の女の子を祖父だけで預かることが難しくなったことで、磐田市の学校に通うことを決断し、父親が顧問を務める磐田東中学校にこころさんが編入、いちのさんが入学という形で姉妹揃って通うこととなった。

迎えた中学校夏季総合体育大会。磐周大会では、決勝で姉妹対決が実現。姉のこころさんが勝利し、ワンツーフィニッシュで県大会出場を決めた。県大会でも二人は勝ち上がっていく。「全国大会も狙える」と感じていたこころさんに対し、「とにかく一戦一戦必死に戦うことを考えました」といちのさん。二人揃って準決勝で勝利を収め、決勝での姉妹対決が決定。この瞬間について、「二人で全国に行けることが決まって嬉しかったです。ただ、決勝の相手が妹になり、負けるわけにはいかなくなったのでプレッシャーは強くなりました(笑)」とこころさんは話した。ここでも姉の意地を見せたこころさんが勝利を収め、自身初となる静岡県大会優勝を果たした。

二人揃って出場する初めての全国大会。いちのさんは初戦で敗れたものの、こころさんは勝利を重ね、ベスト8という成績を収めた。今後の目標についてこころさんは、「まずは高校でインターハイに出場できるように頑張りたいです」と話し、いちのさんは、「3年連続で全国大会に出場して、最後は姉を超えるベスト4以上の成績を残したいです」と話してくれた。良き理解者であり、ライバルとして、これからも互いを高め合いながら剣の道を進んでいく。


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