令和5年6月10日に三ヶ日中学校野球部で投球を数値化できる最新機器「ラプソード」による測定が行われた。プロトレーナーが数値を基に練習方法などを指導し、選手たちは各々の課題に向き合った。
【ラプソード測定】
最新機器を使ってフォーム改善。
今回使用された「ラプソード」は、選手が投げたボールの球速や回転数、回転効率などを測り、ピッチングを数値化できる最新機器。そのデータを元に投球フォームの改善を行うだけではなく、投手のクセや長所に応じた配球も考えるピッチングデザインを行い、一人ひとりに合った投球を模索し、可能性を見出す。 また、投手だけではなく、野手も測定を行い、野手もそれぞれのスローイングに特徴があり、数値化することによって、自らの課題を明確にできる。
測定後は、トレーナーのもとで、フォーム改善のためのドリルを行い、再度測定へ。すると、平均1〜2キロ、最高で5キロも球速が伸びる選手がいた。投球のメカニックが見えることで、フォーム・スローイング、そして配球が変わる。それによってレベルアップし、試合で勝利を収めることができる。 投げることに限らず、スポーツは感覚的な要素が強く、自分に最適なプレースタイルを身に着けることは簡単ではない。しかし、こういった科学的な視点を取り入れることによって、選手が大きくレベルアップするきっかけに繋がる。また、野球に対する考え方も変わるチャンスになる。
当日は、ラプソード測定と合わせて水分補給セミナーも実施。夏季大会前だったこともあり、補給のタイミングや水の種類によってどういった変化が起こるのか。実演を交えた講習が行われ、選手たちも興味深く耳を傾けた。
スポーツ科学の知見が、子供たちの成長を促すものだと実感した。
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