二年ぶり3度目の全国大会へ挑む
西遠女子学園中学校 バレーボール部
新人戦では浜松地区大会での優勝を皮切りに、西部大会、県大会を制した西遠女子学園中学校。ここ数年の強さは群を抜く。
「笑顔で全力プレー」を掲げる同チームの特徴は、何と言ってもその粘り強い守備。凡ミスが少なく、ラリー戦にはめっぽう強い。第1セットを落としても、残りの2セットを確実に取ることができる強い精神力は、確かな技術の裏付けがあるからこそ。
二年連続での優勝を目指した東海大会では惜しくも準決勝で敗れ、3位という結果に終わった。東海大会で勝てなければ全国大会への道は途絶えてしまう。敗戦後の春休みには、普段は行わない一日練習を実施。敗戦を味わったことで、選手たちの意識にも変化が出始めた。
昨年に比べ高さが増したこともあり、攻撃力は昨年を凌ぐ。今後はその攻撃力を活かすために、アタッカー陣に良いボールを繋ぐことに重点を置き、レシーブに力を入れていく。
チームの中心となるのは、主将でエースアタッカーでもある鈴木みことさん。1年生の夏季大会からレギュラーとして活躍し、現チームで唯一、全国大会の舞台を知る選手だ。
鈴木さんはこう話す。
「東海大会で自分たちの力はまだまだだと痛感しました。特にレシーブのミスが多かったので、しっかりと繋げる力を身に付け、昨年果たせなかった全国大会出場を達成したい」
二年ぶりの全国大会を目指す“絶対王者”の挑戦が始まる。