先輩たちの分まで全力で戦って、東海大会出場という目標を達成して、良い報告をしたい。

雄踏中学校
剣道部

3年生11名、2年生9名、1年生11名の31名で活動する雄踏中学校剣道部。ほとんどの選手が中学から剣道を始めた未経験者ながら、部訓である『正剣』を胸に、日々鍛錬に励む。女子部員が多く、賑やかな雰囲気の同部。「コロナ禍により、大会では会場に入れる人数が限られています。上の大会に行けば、部員でも会場に入れない選手の方が多い。それでも、試合に出る部員に対して声を掛けてくれたり、千羽鶴を折ってくれたりしてくれます。それを見て、試合に出る部員は、チームの代表であるという自覚と、全員で戦っているという気持ちが強くなります。本当に最高の仲間に恵まれました」と部長の北野花さんは話す。男女の垣根や学年の壁はほとんどなく、全員でひとつのチームだという一体感こそが最大の強みとなっている。

夏季大会では、女子団体戦で浜松地区3位となり、7月23日に県武道館で行われる県大会に挑む。昨年から主力を担ってきた選手も多く、昨年県大会に出場できなかった悔しさを晴らした。「大会の前になると下駄箱に手紙が入っていて、卒業した先輩からでした。中学生と高校生ではそれぞれ時間が異なるので、特に会うわけではないのですが、気に掛けてくれていることがとても嬉しくて。先輩たちの分まで全力で戦って、東海大会出場という目標を達成して、良い報告をしたいです」と北野さん。

彼女たちにとって、ここで出会い、同じ時間を共有した仲間は、掛け替えのない存在となった。最後まで最高の仲間と共に高みを目指していく。

イズモ

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