浜松支部が
最多7度目の優勝。
第21回西部地区
少年野球オールスター大会
平成29年11月25日と12月2日に渡って「第21回西部地区少年野球オールスター大会」が開催された。
この大会は、浜名湖支部から御前崎支部までの、西部地区11支部が22名の選手を選抜。
オールスターチームを結成し優勝を争う。1日目は4つのブロックに分かれ3チームのリーグ戦。上位1チームのみが2日目の決勝トーナメントへ進む。22人全員を使い、投手の登板は1日3イニングまで。9イニングで勝敗を争う。
浜松地区から決勝トーナメントへ進んだのは、大会最多優勝回数を誇る浜松支部ただひとつ。
準決勝は主管支部となる大東支部Bと対戦。
会場となった大東総合運動場野球場は大東支部の応援で溢れかえった。
試合は、先攻の浜松が初回に1点を先制。4回裏に大東が2点を奪い逆転するが、6回表に浜松が追いつき、その裏に大東が再び勝ち越す。まさにシーソーゲーム。
浜松1点ビハインドで迎えた7回表、連打と送りバントでワンアウト2塁、3塁のチャンス。
ここで「スクイズ」。3塁ランナーホームイン。さらにファーストへ送球の間に2塁ランナーもホームを陥れ、浜松が逆転に成功。
8回にも三塁打を足掛かりに1点を追加し5対3。結局、9回に4点を追加した浜松が9対4で大東を下し、決勝進出を果たした。
決勝の相手は、優勝候補の掛川支部。
試合は浜松先攻で「プレイボール」。
初回はお互い無得点だったが、2回表、浜松が先制に成功する。先頭打者がヒットで出塁すると、盗塁と内野ゴロの間に3塁へ到達。ここでタイムリーヒットが飛び出しまず1点。その後も盗塁と四球を絡め2塁、3塁のチャンスを作るとここでもタイムリーヒットが出て2点を追加し、この回3点を先制。
その裏、2本の二塁打で1点を失うものの、後続を打ち取り最小失点で切り抜ける。
浜松はその後、掛川投手陣の前に打線が沈黙。
次々と出てくる好投手の前に凡打の山を築く。
掛川は4回裏、ツーアウトからエラーでランナーを出すと、牽制エラーで3塁へ。
ここで掛川打者がジャストミートした打球がサード頭上を襲う。ジャンプ一番飛び跳ねたサードだったが、無情にもボールがグローブをはじき飛ばし、転々とレフト前へ。掛川が1点を返すことに成功。
ベンチも一気に盛り上がる。これを機に流れは掛川へ。
早めの継投でなんとか凌いできた浜松だが、7回裏、掛川は内野安打からの足を絡めた攻撃で強引に1点をもぎ取り、試合は遂に3対3の同点。
先攻の浜松は劣勢に立たされた。勝ち越したい浜松だが、掛川の速球投手の前に三振を重ね、たまに出る快音は、全てが野手の正面。敗戦ムードが漂う。
それをうち消したのは都田リバース代表。
7回途中からマウンドに上がると、小さい体を目一杯使った美しいフォームから速球を投げ込み、猛打掛川打線をねじ伏せる。
浜松最後の9回の攻撃も無得点。最終回、掛川の攻撃を迎える。すると先頭打者が二塁打を放ち、いきなりサヨナラ負けのピンチ。
ここで魅せたのが浜松守備陣。セカンドゴロでワンアウト3塁に。次の打者の打球はファーストゴロ。ホームへ突入するランナー。ファーストは躊躇なくホームへ送球し「タッチアウト」。
最後は4番を務めるサードが軽快にゴロを捌きスリーアウト。
勝敗の行方は抽選となったが、その結果、浜松支部が勝利。
大会最多を更新する7度目の優勝を果たした。
浜松支部の選手全てのレベルの高さを実感した今大会。
彼らが中学で活躍する姿が今から楽しみである。