浜松地区初の
中学女子ソフトボールクラブが発足。
Bee-girls(ビーガールズ)
浜松地区には現在、公立私立を合わせて60の中学校がある。
しかし、今年の中体連夏季大会に参加したチームは、合同チームを合わせて20チーム。3分の1の中学校にしかソフトボール部がない計算になる。そもそも、浜松地区は子供会を中心に、静岡県内でもソフトボールが盛んな地域。小学生の時にはソフトボールをやっていても、中学にはソフトボール部がないため、他競技に移行する子が多いのが現状だ。
そんな中、今年4月、地区内で初となる中学生女子ソフトボールクラブ『Bee-girls(ビーガールズ)』が発足した。
社会人女子ソフトボールチームの『Queen bee(クイーンビー)』が母体となり、中学生の受け入れを開始。来年には、中学生だけでのチーム結成を目指す。
代表の鈴木さんは、チーム結成に至った経緯についてこう話す。
「中学のソフトボール部は年々減少傾向にあります。少子化の影響もあるので、致し方ない部分もあるのですが、小学校でソフトボールをやっていた子供たちが、中学ではやりたくてもできない。この状況を何とかして変えたいと思い、結成に至りました」。
監督の濱名さんにも話しを聞いた。
「今は人数が少ないので、大人たちと一緒に練習しています。高校生から20代前半の選手が多いチームですので、中学生にとって、それなりの環境の元で練習できていると思います。子供たちと一緒に、全国制覇を目指して頑張りたいと思います」。
同クラブは、ソフトボール部がない中学生に、プレーできる環境を作ることを目的としているため、「通っている中学校にソフトボール部がない」ことが入団条件。
現在は、亀明日香さん(三方原中2年)と、新村優来さん(丸塚中1年)、中村まおさん(三方原中1年)の3名が所属。中学では、陸上部やバレーボール部に所属しながら、同クラブでソフトボールに打ち込む。
3人に話を聞くと、「ソフトボールがやりたかった」、「全国大会に出場したい」など、熱い思いを口にした。
その中で共通していたのは、「ソフトボールをプレーできる喜び」。
好きなことを続けられる嬉しさが溢れていた。
発足からまだ3ヶ月。これからのクラブであることは間違いない。
ただ大事なことは、「子供たちがプレーできる環境を提供したい」という想い。
地域が子供たちを支えるクラブの在り方に、今後も注目していきたい。
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