素直さを身に付ける。
笠井柔道館
浜松市東区に道場を構える『笠井柔道館』。
昭和62年に設立し、今年で30周年を迎えた。
現在は、笠井小学校や豊西小学校、中郡小学校など、近隣の児童19名が所属している。
道場訓は「勇往邁進」。
目標に向かって、恐れず進んでほしいという想いから、この言葉を選んだ。
練習は週に2回。基礎体力や基礎技術の習得に力を入れ、中学に入っても柔道を続けられる基礎を作っている。
また、日曜日にはランニング主体の朝稽古を行い、足腰の強化にも力を入れる。上級生が下級生の面倒をみるのも特徴で、丁寧に下級生に教えることで、怪我なく稽古ができるよう、子供たち自身が気を配っている。
代表の坪山さんは稽古についてこう話す。
「柔道を通して、素直さを身に付けてほしいと思います。どんなことでも素直に受け止め、それを糧にしていってほしい。そうやって成長していき、中学や高校でも柔道を続け、長く柔道に携わってくれる子供たちを育てていきたいと思います」。
道場では、柔道の練習日以外はレスリングチームが活動。
同じ場所で練習していることもあり、そちらに顔を出す子供たちも多いという。
レスリングでは、体操教室も開いているため、柔道、レスリング、体操の3競技をやっている子供もおり、運動神経の発達の促進にも一役買っている。
卒団生の多くは、中学や高校でも柔道部に入り活躍しているが、柔道のブラジル代表として活躍している子もいるというから驚きだ。
これからも、果敢にチャレンジし続けながら、道を切り開いていく子が育っていくことだろう。