岡崎野球スポーツ少年団が
有終の美を飾る。

第26回 GSユアサエナジー杯争奪
少年野球大会
平成29年2月12日と19日の二日間にわたって、『第26回GSユアサエナジー杯争奪少年野球大会』が、湖西運動公園にて開催された。
この大会は、6年生の卒業試合として、地元の企業のバックアップの下、毎年この時期に行われ、湖西市内の少年野球6チームが参加。初日には3チームによるリーグ戦が行われ、各ブロック上位2チームが、二日目に行われる決勝トーナメントへと進出する。
予選リーグを勝ち上がり、決勝トーナメントへと進んだのは、新所少年野球クラブと、岡崎野球スポーツ少年団、白須賀少年野球クラブ、知波田少年野球クラブの4チーム。
準決勝第一試合は、A組1位の岡崎に、B組2位の知波田が挑む。試合は、岡崎が初回に“大量”5点を奪うと、そのまま試合の主導権を握り続け、7対0のコールドゲームで知波田を下し決勝進出。
準決勝第二試合は、B組1位の白須賀が、A組2位の新所と対戦。試合は、1回に白須賀が1点を先制するも、すぐさま新所が追いつき、1対1のまま試合は進む。お互い譲らぬまま、試合は最終回の攻防を残すのみ。その最終回に2点を挙げた新所に対し、白須賀は1点返すものの、あと一歩及ばず。
3対2で新所が白須賀を下し、決勝進出を決めた。
決勝戦は、安定した強さで勝ち上がってきた岡崎と、勝負強さを武器に、接戦をモノにしてきた新所が激突。初日のリーグ戦でも対戦した両チーム。この時は、岡崎が7対0(コールド)の大差で、新所を下している。
小学校“最後”の試合が幕を開けた。
1回、試合はいきなり動き出す。先攻の岡崎が1点を先制すると、その裏、すぐさま新所が1点を返し追いつく。2回はお互い無得点で迎えた3回、新所が1点を奪い、待望の勝ち越し点。
2対1と初めてリードを奪った。
岡崎がリードを奪われるのは今大会初。
これで目が覚めたのか、4回表、岡崎打線が爆発。
チャンスを逃すことなく一気に畳み掛け、3点を奪い逆転に成功。4回が終わって、4対2と岡崎リードとなった。リードを奪った岡崎は、その後は安定した試合展開。6回と7回にそれぞれ1点ずつを挙げリードを広げると、新所の攻撃を4回以降無得点に抑える。
結局、6対2で岡崎が新所を下し、小学生最後の大会を、優勝という最高のカタチで締めくくった。
昨年まで、『パナソニックエナジー杯』として親しまれてきた同大会だが、今年から企業の再編により、『G
Sユアサエナジー杯』と大会名が変更となった。
名称は変わったものの、運営スタッフや会場、さらには地域の子供たちを想う気持ちはそのまま受け継がれ、これからも、子供たちが活躍する場を提供してもらえることとなった。
スポーツは選手である子供たちのものである。
しかしながら一方で、それを支える親、大会を企画し、運営してくれるスタッフの存在を忘れてはならない。さまざまな人たちの協力があって、大会は行われているのだ。今後もこの大会が、永く続いてくれることを切に願いたい。
そして、小学生最後の試合を終えた子供たちは、中学へと挑む。
野球を続ける子もいれば、新たなステージを選ぶ子もいるだろう。
ただはっきり言えることは、「夢を達成するためには、小さなことを積み重ねること」しかない。
子供たちに幸あれ。


関連記事
-
浜松地区の中学野球部から選抜された42名で構成された『浜松選抜』。H、Oの2チームに振り分け、静岡県親善野球大会に参加した後、沖縄県の石垣島へ。猛暑の夏を駆け抜けた浜松選抜の活躍をレポートする。
-
新人戦では、自らのミスで敗退したものの、その後は本来の力を発揮し、常に上位進出を果たしている三ヶ日中学校。春季県選抜大会ではベスト4へと駒を進めた。
-
三ヶ日決戦を
Jr.ファイターズが制す。 -
令和6年2月17日に開幕した『しんきんカップ第54回静岡県中学選抜野球大会』。5チームが出場した浜松地区からは、三ヶ日中学校と浜松開誠館中学校が準々決勝で激突し、三ヶ日中学校が勝利。2年連続での県大会ベスト4に輝いた。
PICKUP
-
今年度から新たに始まった『オールジャパンベースボールリーグ静岡リーグ』。これは一般社団法人オールジャパンベースボールリーグが主催する大会で、優勝チームは11月に行われる全国大会への出場権を獲得できる。記念すべき初代王者となったのはタッツンズだった。野球ジュニアアスリート浜松
-
バレーボールを
“楽しむ”ということ。バレーボールジュニアアスリート浜松 -
HondaFCがPK戦を制し、優秀チームに。サッカージュニアアスリート浜松
-
自立する力を身につけることをモットーに活動する『磐田向陽スポーツ少年団』。現在は、6年生2名、5年生2名、4年生6名の10名が所属。練習では基本技術の習得のほか、体幹トレーニングやジャンプ力、フットワークなど運動能力の向上にも力を入れ、上のカテゴリーに繋げることに重きを置く。バレーボールジュニアアスリート浜松
-
悲願の全国大会出場を目指す。柔道ジュニアアスリート浜松