曳馬中学校が
新人戦に続き優勝。
第70回 浜松市スポーツ祭
今回で70回目となる『浜松市スポーツ祭』。これは市内のアスリート、キッズからシニアまでが参加して行われ、開催時期は異なるが、さまざまな種目で実施される。
その中から今回は、中学男子バレーボール大会を取材。県トップレベルのチームが凌ぎを削る熱戦の模様をお届けする。
平成29年2月25日と26日の二日間にわたって、『第70回浜松市スポーツ祭』の中学生バレーボールの部が行われた。庄内中学校をメイン会場とした男子の部には24校が出場。今年度の最後を飾る同大会。最高のカタチで新年度を迎えようと、熱戦が繰り広げられた。
そんな中、準決勝まで勝ち上がったのは、新人戦の県大会でベスト4に入り、東海大会出場を果たした曳馬中学校と庄内中学校、同浜松地区大会準優勝の湖東中学校、同3位の浜名中学校と、実力校が順当に勝ち上がった。
準決勝の第一試合は、庄内中と浜名中が対戦。
第1セットは、高さで優る庄内中が終始主導権を握り、24対20とセットポイントを迎える。しかしここから浜名中が脅威の粘りを見せる。持ち前の守備力で拾いまくると、庄内中のミスを誘発。なんと逆転に成功し、27対25で浜名中が第1セットを奪う。
第2セットも緊迫した展開。攻める庄内中に対し守る浜名中。終盤まで一進一退の攻防が続いたが、最後は庄内中が押し切り、25対23で庄内中が第2セットを奪い返し、試合は最終セットへ。
ここにきて庄内中は攻撃のギアをアップ。高さを活かした攻撃で浜名中を攻め立てる。浜名中も粘りを見せたが、最後は力尽き、25対18で庄内中が勝利し、決勝進出を決めた。
準決勝第二試合は、新人戦地区大会決勝と同一カードとなる、曳馬中と湖東中が激突。
第1セットは一進一退の攻防。強烈な湖東中の攻撃に対し、均整の取れたバレーを展開する曳馬中が徐々に対応。終盤得点を重ねた曳馬中が25対19で第1セットを先取。
第2セットに入ると、湖東中の攻撃陣が奮起。強烈なスパイクを次々に曳馬中コートに突き刺し、25対19で湖東中が第2セットを奪う。
最終セットに入ると、曳馬中が落ち着きを取り戻し、湖東中の攻撃に対応。焦ることなく、着実なバレーで点差を広げ、25対16で湖東中を退け、決勝へと進出。
決勝戦は、ともに“東海大会”へ出場する、庄内中と曳馬中が対戦。注目のカードとなった。
第1セットは、序盤から拮抗した展開。お互いに譲らないまま中盤へと差し掛かる。13対10とわずかに曳馬中リードの場面で、サーブは曳馬中エース。ゆっくりとボールを投げると、強烈なジャンプサーブが庄内中コートに突き刺さる。「ウォー」。唸る会場。このプレーで流れは大きく曳馬中へと傾く。この後、一気に4ポイントを連取し、8点差。このまま曳馬中が押し切り、25対14で第1セットを奪った。
第2セット。何とか巻き返したい庄内中だが、試合の流れは曳馬中に傾いたままの状態。常に先手を奪われる苦しい展開が続く。持ち前の攻撃力を武器に必死に食らいつくが、終盤、再び曳馬中のエースのジャンプサーブに苦しめられ万事休す。終始リードを保った曳馬中が25対18で第2セットも奪いストレート勝ち。
新人戦に続き、“浜松王者”に輝いた。
新チームになり、半年以上が経過した。チーム作りが順調に進んでいるチームも、いまだ課題が解決できないチームもあることだろう。
しかしながら時間は待ってくれない。“最後”となる夏季大会までは、あと“たった”4ヶ月しかない。
時間は全てのチームに対し均等にある。
どこも実力は伯仲。
「目標を持って、一日一日を大切に使うチームが夏に笑う」。
そんな気がする。
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