三度目の夏。
目指すは“日本一”。
川嶋陸 浜松開誠館中学校陸上部
新人戦県大会において100mと200mで優勝。
100mでは11秒14という大会記録を樹立。
さらに、昨年10月に行われた『ジュニアオリンピック』では、11秒04というタイムで全国3位に輝いた。
陸上を始めたのは小学5年生の時。
浜松市陸上大会での活躍が河輪アスリートクラブの監督の目に止まり、声を掛けられたのがキッカケだった。当初は興味本位で通い始めたが、二度目の練習時に自分では想像のできなかったタイムを弾きだした。そこから本格的に陸上に取り組み、練習をする度に成果が出たことで、どんどん陸上にのめり込んでいった。
地元の中学校に陸上部がなかったこともあり、浜松開誠館中学校へと進学。
タータンはあるものの、他校に比べればグランドも狭く、決して恵まれた環境ではない。それでも先生の的確な指導のもと、さらなる成長を遂げることとなった。
1年生の夏季大会から東海大会へ出場。
100mでは県内はおろか、東海大会でも負けたことがない。二年連続で静岡県選抜としてリレーメンバーにも選ばれている。
夏季大会への意気込みを聞くと、「昨年は全国大会で悔しい思いをしたので、今年は100m、200mともに優勝したい」と語ってくれた。
ずっと東海王者の彼は、ずっと全国大会で勝つことが目標。『ジュニアオリンピック』では十分にその手応えを感じることができた。
迎えた三度目の夏。
先日の『静岡県中学校選抜陸上競技大会』で標準記録を突破し、すでに全国大会出場が確定。
目標は“日本一”。
長野の地で、日本の頂点へと上り詰める。