“県王者”北浜東部中学校が
新人戦に続き優勝を飾る
浜松市スポーツ祭中学校男子の部
平成28年2月27日と28日の二日間にわたって、『第69回浜松市スポーツ祭バレーボール中学生の部』が行われた。北星中学校をメイン会場に行われた男子の部は、浜松地区の28校が参加。予選を勝ち抜き、決勝トーナメントに進出した8校が、“浜松王者”の称号を懸けて熱戦を繰り広げた。
準決勝まで駒を進めたのは、先の新人戦で県大会を制し“大本命”となった北浜東部中学校と、新人戦の県大会でベスト4に入り、東海大会へ出場する岡崎中学校と北星中学校、そして新人戦西部大会準優勝の曳馬中学校の4校。
準決勝第一試合は、北浜東部中と曳馬中の対戦。新人戦の西部大会決勝以来の対戦となる両校、特に曳馬中は雪辱に燃えていた。静かな立ち上がりの試合だったが、徐々に曳馬中の闘志に火がつき始める。中盤以降、強気にサーブから攻める曳馬中が連続ポイントを上げると、そのまま一気に試合の流れを引き寄せることに成功。第1セットを25対15の大差で奪う。
続く第2セットも流れは曳馬中。序盤から得点を重ね、北浜東部中を引き離す。もう後がない“県王者”の北浜東部中。ちぐはぐなプレーが目に付く。
しかしさすがは“県王者”。第2セットの中盤、遂にプレーが噛み合い出す。連続ポイントを重ね、曳馬中を猛追、そして逆転。第2セットは北浜東部中が25対23で奪い返した。こうなると試合の流れは大きく北浜東部中へ。第3セットは終始北浜東部中が主導権を握り、25対18で奪取。決勝進出を決めた。
準決勝第二試合は、ともに3月に行われる東海大会へ出場する岡崎中と北星中が対戦。実力チーム同士、試合は拮抗したまま終盤へと進む。
“我慢比べ”の展開となったが、先に音を上げたのは北星中だった。カットミスを連発し、第1セットは岡崎中が25対20で奪う。
第2セットも再び拮抗した試合展開。持ち前の高さを活かした速攻とブロックでポイントを重ねる北星中に対し、岡崎中は粘り強い守備で踏ん張る。中盤に入ると、県選抜に選ばれた岡崎中のエースが相手ブロックを攻略。試合は一気に岡崎中のペースとなった。
北星中も最後まで粘ったが、流れを引き戻すには至らず、第2セットも25対18で岡崎中が取り、ストレート勝ちを収めた。
決勝戦は、“県王者”北浜東部中と、“大会4連覇”が懸かる岡崎中の対戦となった。
この二チームは、新人戦県大会の準決勝でも対戦しており、その時は、北浜東部中がストレート勝ちしている。
試合は、開始直後から北浜東部中がペースを握る。セッターが的確なボール回しで岡崎中を翻弄。多彩な攻撃を繰り出し、北浜東部中が得点を重ねる。なんとか流れを引き寄せたい岡崎中は、エースにボールを集め打開を図るが、守備でのミスが尾を引き、北浜東部中が、第1セットを25対15で奪う。第2セットに入っても試合の流れは変わらず、北浜東部中が盤石の試合運びを見せ、25対14という点差で岡崎中を圧倒。新人戦に続き優勝を果たした。
新人戦県大会でベスト4に3校が入るなど、県内屈指の激戦区である浜松地区。今後もこの4校を中心に展開していくことが予想されるが、他校の躍進にも期待したい。果たして、最後の夏に笑うのはどのチームなのか。