野球の神様が微笑んで手にした
二年連続での『全国大会出場』!

曳馬中学校 野球部
同点で迎えた最終回裏、ワンアウト満塁、一打“サヨナラ負け”の大ピンチ。バッターボックスには相手チームの最高の打者がいる。
「カキーン!」
ジャストミートした強いライナー性の打球が、前進守備を敷くショートの横を凄い勢いで抜ける。
「終わった…」
誰しもがそう思い立ち肩を落とそうとした瞬間、“奇跡”が起こった。
センター前に抜けるはずのその強烈なライナーは、二塁から三塁へ走り出したランナーに当たった…。
九死に一生を得た曳馬中は延長戦で勝ち越し、二年連続での『全国大会出場』を果たした。
「自分の野球人生の中で、こんな奇跡は初めて」と後に高村大輔監督が語るほどの奇跡的なプレーを、曳馬中ナインは引き寄せた。
“強豪”と呼ばれて久しい曳馬中野球部だが、その歴史は比較的浅く、今年で創部14年目。昨年は、細かい継投と圧倒的な打力で県を制し全国大会に進んだ。今年は羽切くん、岡田くんの二人の投手を中心とした守りのチームへ変貌。足を使った攻撃で少ないチャンスをモノにし、全国への切符を掴んだ。
キャプテンの田代健斗くんは全国大会に向けてこう話してくれた。
「初戦の相手は明徳義塾中。名前が知れ渡る学校ですが、名前負けするつもりは全くありません。ひとつのプレーに集中し、まずは“全国一勝”。これが目標です。苦しい展開になることもあるでしょうが、僕たちは絶対に諦めません」
毎年メンバーが変わる中での“二年連続”全国大会出場は、“常勝”曳馬中野球部をより一層印象づけた感がある。ただ選手たちにとってはかけがえのない全国の舞台。ほとんどの選手は、生涯経験することのない特別な舞台。思い切って、緊張感を喜びに変えてプレーしてくれれば幸せだ。
野球の神様に見初められた曳馬中野球部の全国大会での活躍、さらには今後の躍進を楽しみにしながら、見守っていきたいと思う。

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