西遠女子学園が
盤石の大会5連覇。
西部中学校6人制
バレーボール選手権大会
平成30年5月13日と19日に行われた『平成30年度西部中学校6人制バレーボール選手権大会』。この大会には西部地区の77校が参加。上位8校が県大会へ出場する。
準決勝まで勝ち上がったのは、大会4連覇中の西遠女子学園中学校と、3回戦、準々決勝とフルセットの接戦を制した鷲津中学校、危なげなく勝ち上がった三ヶ日中学校、そして高さのある攻撃力が持ち味の御前崎中学校。
準決勝第一試合は、西遠女子が鷲津と対戦。鷲津は多彩な攻撃で主導権を握ろうとするが、中盤以降は西遠女子が対応し始め、25対17、25対14のストレートで鷲津を下し、決勝進出を決めた。
準決勝第二試合は、三ヶ日と御前崎が激突。第1セットは一進一退の攻防が続くが、守備が安定している三ヶ日が終盤に粘りを見せ、25対23で奪取。第2セットに入ると、御前崎の攻撃が噛み合いだし、御前崎が主導権を握る。三ヶ日はエースにボールを集め反撃を試みるが、終盤にバックアタックが炸裂した御前崎が25対21で第2セットを奪い返す。最終セットはお互い、意地と意地がぶつかり合う攻防を見せるが、終盤にエースが連続得点を挙げた三ヶ日が25対18でこのセットを奪い、セットカウント2対1で決勝進出を決めた。
決勝戦は、第1シードの西遠女子学園と、第2シードの三ヶ日という“浜松決戦”。
第1セット、三ヶ日がサーブを走らせ、一気に3点を連取する最高の立ち上がり。一方の西遠女子は慌てることなく、丁寧なサーブカットから高さを活かしたオープン攻撃で、徐々に点差を詰める。中盤に入ると、今度は西遠女子がサーブで三ヶ日を崩すと、チャンスボールを次々と得点に結びつけ逆転に成功。その後は緩急を付けた攻撃で、三ヶ日の守備を翻弄し、25対16で第1セットを奪った。
第2セットに入ると、三ヶ日が攻撃のパターンを変え西遠女子を翻弄するが、西遠女子は選手間が話し合い、すぐさまこれに対応。リードをキープしたまま中盤へと差し掛かる。三ヶ日はエースにボールを集め打開を図るが、西遠女子の高いブロックにことごとく捕まり、リードが開く。終盤に入ると西遠女子は効果的にブロックアウトで得点を重ね、最後はブロック。第2セットも西遠女子が25対18で奪いゲームセット。
西遠女子がオールストレート勝ちで大会5連覇を果たした。
県大会に出場する浜松のチームは、優勝した西遠女子、準優勝の三ヶ日のほか、4位の鷲津、6位の新居中学校、8位の佐鳴台中学校の5校。
県大会は6月の上旬に行われ、西遠女子が準決勝、決勝の大接戦をモノにし、県大会でも4連覇を達成した。その他チームは、佐鳴台が一回戦敗退、鷲津と新居、三ヶ日が二回戦で敗退した。
昨年、全国大会ベスト8に輝いた西遠女子だが、今年に入り、新人戦では、実に5年ぶりに東海大会出場を逃した。西部地区では強さは健在だったものの、県では勝ちきれなかった。それが、夏を目前に控えたこの大会で県王者に返り咲いた。目標を明確に持ち、一日一日を積み上げてきた成果が表れたと言っても過言ではない。
いよいよ始まる中体連夏季大会。
一日一日を大切に積み上げたチームに、勝利の女神は微笑むと信じたい。