雄踏野球スポーツ
少年団が初の全国へ。

高円宮賜杯第37回全日本学童軟式野球
マクドナルド・トーナメント静岡県予選大会
『高円宮賜杯全日本学童軟式野球マクドナルド・トーナメント』は、県予選の優勝チームが全国大会へ出場できる、少年野球最大のトーナメントとも言える大会だ。
浜名湖支部の代表として『しずぎんカップ』に続き県大会出場を果たした雄踏野球スポーツ少年団。
初戦の相手、神山少年野球クラブ(御殿場)を6対2で下し、上々の滑り出しを見せる。
2回戦では初倉ファイターズ(島田)を5対2で、3回戦では藤枝東北野球(藤枝)を4対0で下しベスト8へ進出。
準々決勝の相手は西奈南野球スポーツ少年団(静岡)。「西奈南戦で打ち勝てたのが大きかった」と高橋監督が話すように、ここから雄踏の逆転劇が始まる。
西奈南を乱打戦の末、10対9で逆転勝利を収めると、続く準決勝の小川ベースボールクラブ(焼津)戦では、四番の栗田優太郎くんが逆転サヨナラホームランを放ち、4対3で勝利。
運命の決勝戦。
相手は服西フェニックス野球スポーツ少年団(静岡)。6回までに1点をリードされる苦しい展開だったが、6回裏に、二番の曽布川ザイレンくん、三番の曽布川博人くん兄弟が連続ホームランを放ち、6対5と劇的な逆転。このまま勝利し、チーム創設以来初となる県大会優勝。
全国大会への切符を手にした。
高橋監督に話を聞いた。
「今年のチームは、キャプテンの栗田を中心にチームワークが良く、まとまっています。レギュラーの半数は昨年から試合に出ていたので、秋にはチームが固まっていたのも大きい。新人戦で勝てたことで、子供たちは自信を持てたと思います。粘り強く戦って、取られても取り返すという強い気持ちが今大会の結果に繋がったと思っています。全国大会でも、粘り強く戦い、全国の舞台を存分に楽しんでほしいと思います」。
今年のチームの特徴は、速球派の曽布川博人くんと技巧派の内田荘悟くんのタイプの違う投手2人を中心に、守備からリズムを作ること。
これまでは攻撃に不安があったものの、春先から打撃力もついてきた。
手応えを感じ始めていた中での、3試合連続での逆転勝利。そして、初の県大会優勝。
子供たちにとって、かけがえのない、大きな大きな自信となり、財産となったことだろう。
全国大会は、8月10日に明治神宮球場で開幕。
日々成長を遂げる彼ら。自信を持って、思い切ってプレーしてきてほしい。
彼らは知っている。
「諦めない」という気持ちの先にこそ勝利があることを。
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