浜松学院中学校が
 大会3連覇達成。

第38回静岡県協会会長杯争奪バスケットボール大会

第38回静岡県協会会長杯争奪
バスケットボール大会西部支部予選

平成29年5月7日と13日、14日、20日の4日間にわたって開催された、『第38回静岡県協会会長杯争奪バスケットボール大会』の西部支部予選。
舞阪総合体育館をメイン会場に行われた女子の部には67校が参加。トーナメント方式で戦い、上位5校に与えられる県大会への出場権と、西部王者の称号を懸けて、熱い戦いが繰り広げられた。

県大会出場を決め、準決勝まで駒を進めたのは、第1シードで前回王者の浜松学院中学校と、第2シードで新人戦西部王者の浜松開誠館中学校、第3シードの西遠女子学園中学校、そして第5シードの湖東中学校と、全てを浜松勢が占めた。

準決勝第一試合は、浜松学院中と湖東中が対戦。
序盤は、“番狂わせ”を狙う湖東中が粘り強い守備で浜松学院中の攻撃を封じ、試合の主導権を握ることに成功。王者相手に一度もリードされることなく、17対14で第1ピリオドを終える。
第2ピリオド、王者が目を覚ます。ずれていた攻撃の歯車が噛み合い始め、34対31と逆転に成功。後半に入っても、湖東中は必死に食らいつくが、自力で優る浜松学院中がその後のリードを広げ、結局、73対52で浜松学院中が湖東中を下し、決勝へと駒を進めた。

準決勝第二試合は、西遠女子中と開誠館中の対戦。
先手を取ったのは開誠館中。激しいプレスで主導権を握ると一気に得点を重ね、19対12で第1ピリオドを終える。
第2ピリオドに入ると、西遠女子中が息を吹き返し逆転に成功。
その後は一進一退の攻防となった。迎えた最終ピリオド。連続得点で6点をリードすることに成功した開誠館中は試合巧者ぶりを発揮。時間を上手く使いながら試合終了を迎え、58対52で逃げ切りに成功。
2年連続での決勝進出を決めた。

決勝戦は、大会3連覇を狙う浜松学院中と、新人戦に続き西部王者の称号を手にしたい開誠館中という、“強豪対決”となった。

試合序盤、持ち前の激しいプレスで試合の主導権を握ろうとする開誠館中に対し、浜松学院中はアウトシュートで応戦。互いに譲らぬまま、19対18と浜松学院中が1点リードで第1ピリオドを終えた。
第2ピリオドに入ると両エースが奮闘。それぞれが得点を挙げ、チームを鼓舞する。それにいち早く呼応したのが、開誠館中のルーキーガード。抜群の技術とスピード感溢れるドライブでチームに流れをもたらし、32対29と逆転に成功。開誠館中リードで前半を終えた。ハーフタイム。

下を向く浜松学院中の選手を生き返らせたのは、スタンドからの大声援だった。スタンドに視線を送る選手たち。
「笑顔で!」の声に頷くと、みるみる表情が柔らかくなり、笑顔が溢れ出す。

後半開始。試合の流れは一気に浜松学院中に傾いた。
ベンチが盛り上げ、それにすぐさまスタンドが反応。大歓声に応えるかのように浜松学院中の選手が躍動。すぐさま試合をひっくり返した。
その後も試合の流れが変わることはなく、リードを広げた浜松学院中が61対45で開誠館中を下し、大会3連覇を達成した。

大会前に主力を怪我で欠き、決勝戦でも怪我人が出るなど、満身創痍だった浜松学院中。
この優勝は、選手を始め、ベンチメンバー、監督、スタッフ、そしてスタンドで応援している人たち全てで勝ち取った勝利だった。

この大会が終わればすぐに最後の夏。
チーム一丸となったチームに奇跡は舞い込むに違いない。

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