今夏、県大会出場という目標を達成し、中学部活動に幕を下した入野中学校男子バレーボール部。1年生大会では1勝も挙げられなかった弱小チームが、県大会まで勝ち進んだ軌跡を追った。

初戦敗退から県大会出場を達成。

入野中学校男子バレーボール部

今夏、県大会出場という目標を達成した入野中学校男子バレーボール部。3年生は12名と多かったが、バレー経験者はいなかった。1年生大会では、リーグ戦3戦全敗。シード権すらも遠い位置にあった。

そんなチームの転機となったのは、彼らが2年生となった時。庄内中学校で指揮を執っていた柞山先生が監督に就任。「これまでとは雰囲気が一気に変わりました。練習もキツくなり、苦しかった記憶の方が多いです」と選手たちは振り返った。レシーブ力を鍛え、格上の相手と戦う為に地味でキツい練習が増えた。それでも選手たちが逃げ出すことはなかった。

夏の大会を終え、自分たちの代となった時に立てた目標は県大会出場。新人戦で浜松ベスト8進出を果たし、自信をつけたのも束の間、西部新人ではまさかの初戦敗退。県大会出場を逃した。再び気を引き締めて迎えた浜松市民スポーツ祭で6位となり春の西部選手権でのシード権を獲得。その西部選手権で7位となり、目標であった県大会出場を果たした。そして、中学生活最後となる夏季大会。準々決勝で敗れたものの、順位決定戦の初戦で細江中学校を下して、県大会出場を決めた。県大会では、初戦で強豪クラブに敗れたが、県内トップレベルの相手に奮闘を見せた。

夏季大会を終え、チームは下級生へと受け継がれたが、下級生が少ないこともあり、夏休みも3年生が練習に参加。自由参加ではあるが、毎日誰かしら参加し、後輩たちのサポートを務めた。「先輩が来てくれたことで自分たちだけではできない練習もできました。とても有難いですし、自分たちもやらなくてはと強く感じました。先輩たちのように勝てるチームに成長していきたいです」と新キャプテンの今野朝日くんは話した。

また、3年生の齋藤悠斗くんは、ジュニアオリンピックの県代表に選出され、12月に行われる都道府県対抗大会に出場する。齋藤くんは、「部活とは違うポジションですが、チームの勝利に貢献したいです。全国ベスト4を目指して頑張ります」と話してくれた。

それぞれが新たなステージに向かって歩み始めた。ここで学んだことを糧に、それぞれがまた違う場所で輝きを放つ。



 

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