中学生が大学生に
剣道の技を学ぶ。
浜松で鍛える剣道錬成会
平成30年12月26日から28日の3日間にわたり、剣道の合同稽古『浜松で鍛える剣道錬成会』が可美総合体育館で行われた。浜松地区を中心に県内から延べ約300名の中学生が参加し、第一線で活躍する大学生から直接指導を受けた。
夏に向けて、寒い冬に積極的に自らの心身を鍛え、剣道の技術を向上させることを目的に3年前から始まった『浜松で鍛える剣道錬成会』。今年も多くの中学生が参加し、寒さに負けず、互いに刺激し合いながら稽古に励んだ。
指導に当たるのは、全国優勝や日本代表候補選手を輩出する専修大学の学生たち。第一線で活躍し続ける先輩たちが直接指導してくれるとあって、中学生たちは真剣に稽古に打ち込んでいた。
初回から指導員として参加する新井秀一郎さん(北星中学校・浜名高校卒)は、「頑張る後輩たちの手助けをすることは自分の義務だと思うので、地元で、こういったことに参加できるのは嬉しいです。自分もこんな頃があったなと懐かしさも感じる反面、自分の時は大学生に教えてもらう機会はなかったので、羨ましさもあります。こういった機会が今後も続いてほしいですし、この中から全国に出て活躍する選手が出てほしいと思います」と話す。
稽古は朝・昼・夜の三部稽古。参加者は、一日の内であればどこで参加しても構わないし、途中で抜けることも可能なので、中学生たちも自身のスケジュールが組みやすいのも特徴。歳が近いということもあり、休憩中にも、中学生が大学生に積極的に指導を求めている姿が印象的だった。中学生たちに大学生の姿はどう映っただろうか。近い将来、今度は大学生として指導する側として返ってくる生徒がいるかもしれない。この経験が中学生たちに大きな経験を植え付けたことは間違いない。今夏、この経験を糧に成長した姿を見せてくれることを期待したい。
[ad]