強い精神力を武器に
目標へと走り続ける。

米澤 奈々香
北浜中学校陸上部
昨年10月に行われた『ジュニアオリンピック』において、女子B1500mで3位入賞を果たした米澤奈々香さん(北浜中学校3年)。昨年は、都道府県対抗駅伝のメンバーに選出されるなど、将来を嘱望される全国屈指のランナーだ。
陸上を始めたのは小学1年生の時。二人の兄が剣道をやっていた影響で、小学生になるとすぐに剣道を始めた。その体力づくりの一環として、近所の『美薗ランニングクラブ』に入ったことが、彼女の陸上人生のスタートだった。
クラブで練習するようになるとすぐに頭角を現し、『S&Bちびっこマラソン』で1年生の時から6年生の時まで、6年間全てで優勝を果たすという偉業を達成。小学5年時からはメンバーとして『市町村対抗駅伝』に4年連続で出場。浜松市北部の優勝に大きく貢献した。
中学でも陸上をやると決めていたと思いきや、「すごく悩みました」と彼女は笑った。
陸上と同じように、剣道も6年間続けてきた大好きな競技。最後までどちらにするか悩んだものの、最終的には陸上を選んだ。「選んだからには後悔しないようにしたい」と言うように、常に明確な目標を持ち、黙々と練習に励んだ。すると、才能がどんどん開花。中学1年生の時に自身初の全国大会となる『ジュニアオリンピック』に出場すると、翌年には同大会で全国3位に輝いた。
都道府県対抗駅伝、市町村対抗駅伝のほか、東日本女子駅伝などのメンバーにも選出され、今や“県・街の顔”となった。「彼女の強みは心が安定していること」と話すのは顧問の本田先生。「精神的に強いからこそ、厳しい練習にも耐えられ、どんなレースでも安定した走りができるのだと思います」。この精神的な強さは、剣道で養われた強さなのかもしれない。
そんな彼女だが、意外なことに夏季大会での全国大会出場はまだない。
1年時は標準記録に届かず、期待された昨年は怪我で出場を見送ることになった。その分、今年の夏に懸ける想いは強い。そしてもうひとつ悔しい想いをした大会がある。それは昨年11月に行われた県駅伝。優勝チームだけが全国大会への切符を掴むこの大会で、“わずか”1秒差の2位。アンカーを務めた彼女の目の前でゴールテープが切られた。全国へ1秒届かなかったのだ
昨年は、歓喜と挫折をともに経験した貴重な一年だった。
その経験が糧になったと言うためにも、中学最後の年に懸ける想いは強い。
「夏は全国入賞、駅伝は絶対全国へ」
強い精神力を武器に、新たな目標に向かって走り続ける。

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