鷲津中学校が
 圧倒的な力で優勝。

第12回聖隷クリストファーカップ

第12回 聖隷クリストファーカップ

平成29年11月26日に「第12回聖隷クリストファーカップ」が開催された。

この大会は、浜松地区の女子バレーボールのレベルアップと一層の活性化を目的に、聖隷クリストファー高校が主催する大会で、今回で12回目。午前中に予選ブロックが行われ、上位チームが午後からの決勝トーナメントへと進む。試合は1セットマッチのトーナメント形式で行われ、準決勝は2セットマッチ、決勝戦は3セットマッチとなる。

準決勝へ進んだのは、予選を含め危なげなく勝ち上がった鷲津中学校と、予選で鷲津に敗れたものの、トーナメント一回戦で新居中学校を敗った南陽中学校、予選は3位とギリギリでトーナメントへ進んだものの、一回戦で西部新人戦準優勝の三ヶ日中学校に圧勝した入野中学校、予選では三ヶ日中に敗れたものの、トーナメント一回戦で細江中学校を敗った麁玉中学校の4チーム。

準決勝第一試合は、鷲津中と南陽中の対戦。
この両チームは予選ブロックでも対戦しており、その時は、鷲津中が25対12と南陽中を一蹴している。

試合は、第1セットから鷲津中が強さを発揮する。変幻自在なサーブで相手を翻弄しペースを掴むと、エースが確実にチャンスを得点に繋げ、25対11で第1セットを先取。第2セットに入ると、南陽中が粘り強い守備で応戦。終盤まで一進一退の攻防が続いたが、最後は鷲津中が押し切り、25対22でこのセットも奪い、決勝進出を決めた。

準決勝第二試合は、入野中と麁玉中の対戦。

試合は麁玉中が先にペースを掴み、リードしたまま中盤へ。何とか巻き返したい入野中は守備に活路を見出し、試合の流れが傾きかけるが、大事な所でサーブミスが出てしまい、主導権を握れずじまい。第1セットは25対19で麁玉中が奪った。第2セットに入ると入野中が少しずつペースを取り戻し、一進一退のまま試合が進み、このセットは入野中が25対21で奪い返したが、得失点差で、麁玉中が決勝へと駒を進めた。

鷲津中と麁玉中の決勝戦。

第1セットはお互い持ち味を発揮したまま中盤へ。
ここから鷲津中の両エースが一層機能し、次々と得点を重ねる。必死に粘る麁玉中だが、鷲津中の攻撃を止めるには至らず、25対15で鷲津中が先取した。

第2セットに入ると鷲津中が強さを発揮。
いきなり連続サービスエースなどで大量点を稼ぎ出し、14対1と大差を付ける。その後も安定した試合運びで隙を与えず、25対6の圧勝で第2セットも連取。

圧倒的な強さを見せつけ優勝を果たした。

今大会を通じて目を引いたのは南陽中。
チームがノッてる時はもちろんのこと、劣勢の場面でも大声を張り上げ、ポイントを奪えば飛び跳ねて喜びを表現。ベンチからの大声援がそれを後押しし、会場の注目を集めていた。

特に好感が持てたのは、楽しそうにプレーするその姿。
ミスをすればみんなが駆け寄り笑顔で声を掛け、得点を奪えば声を張り上げ、笑顔でハイタッチを繰り返した。彼女たちのその行動は、間違いなくチームに勇気を与えた。

この大会をもって、ほとんどのチームが“冬”を迎える。
手応えを掴んだチームもあれば、課題が見つかったチームもあるだろう。

ただ、ひとつ言えることは、この冬こそが勝負だということ。

ライバルは昨日の自分だ。

一日一日を、ワンプレーワンプレーを大切にすることで、きっと“歓喜の夏”が訪れるはずだ。

第12回聖隷クリストファーカップ 第12回聖隷クリストファーカップ 聖隷クリストファー中・高等学校 くまの運動教室バレーボールクラス




関連記事