U15男子ジュニアナショナル選手に選出され、11月8日からポルトガルで開催された『2024ポルトガル国際(コンチネンタルカップ)』に日本代表選手として出場した北村健翔くん(神明中学校2年)。将来の体操界を背負っていく逸材の一人だ。
オリンピックで金メダルを獲る。
北村健翔/SSUスポーツクラブ磐田
U15男子ジュニアナショナル選手に選出され、11月8日からポルトガルで開催された『2024ポルトガル国際(コンチネンタルカップ)』に日本代表選手として出場した北村健翔くん(神明中学校2年)。将来の体操界を背負っていく逸材の一人だ。
体操を始めたのは、5歳の頃。元々はサッカーをやっていたが、自分に合わないと感じ、様々な競技を体験。その中で惹かれた競技が体操だった。静岡産業大学のスポーツスクールに通い始めると、運動能力の高さと柔軟性を見込まれ、小学1年生の時に選手コースに移った。同クラブが主催する大会や地域のカップ戦に出場しながら経験を積み、5年生の時に初めて全国大会に繋がる静岡県ジュニア大会に出場。「大会の規模も大きかったですし、6種目全てを大会でやるのも初めてだったので不安は大きかったです」と話したが、結果は個人総合2位で東海大会に出場。その東海大会も突破し、初めての大会で全国大会出場を果たし、総合8位。種目別吊り輪で3位という成績を収めた。
これを機に一気に全国区の選手となると、翌年の全国選手権で優勝。小学生年代の日本一に輝いた。「とにかくがむしゃらにやっていたので、驚きは大きかったですが、とても嬉しかったです」と当時を振り返った。中学生になると1年時からジュニアナショナル選手に選出され、今年は海外遠征も経験。毎年確実にステップアップし、日本のトップレベルで戦い続けている。そんな彼の武器はパワー。140cmと小柄な体格ではあるが、力強さと安定感が魅力の選手。今後は難易度の高い技に挑戦しながら、体操の基本である美しい演技を追求していく。「まずは、常にジュニアナショナルチームに選ばれ続けること。そして、将来はオリンピックで金メダルを獲りたいです」と目標を話してくれた。磐田で生まれ育った少年が、数年後オリンピックの表彰台に立つ姿を今から期待したい。