なぜ、コーチに「ひざを曲げろ」と言われると、ひざが痛いの?
Question
バスケットボール、ディフェンスの構えで「ひざ」を曲げろ!
バスケをするあなたなら、一度は言われたことがあるのではないでしょうか?
そう言われ、ひざを曲げて腰を落としてみるのだが、「ひざが痛いからできない」という経験や、周りのチームメイトの訴えを聞いたことがあるかもしれません。
でも、みんな同じ練習をしているのに、なんで「痛い人」と、「痛くない人」がいるのでしょう?
Answer
ひざは「曲げる」ものではなく、「曲がる」もの!!
ディフェンスでは、相手に抜かれないための素早い動きや切り返しが重要なため、ひざが曲がった姿勢が必要になります。あるいは、そのために必要な「脚力」をつけるために、ひざを深く曲げて、“頑張る”姿勢で練習をしていることもあります。
しかし、この「ひざを深く曲げて頑張る姿勢」が、小・中学生のひざに大きな負担となり、それが痛みの原因になる場合があります。
曲げるのは「ひざではなく股関節」
腰を低くする姿勢でやるべきことは、お尻を後ろに引くように行う「股関節」を使った動きです。
股関節を上手に使うことで、ももの筋肉ではなく、お尻の筋肉を使うようになります。股関節を曲げることで、“結果的に”ひざが曲がってしまうのが正解です。
どの動きでも股関節を中心に使う動きになると、痛みの予防・改善だけでなく、「走る」「ジャンプする」「切り返す」など、すべての動きが良くなります。
逆に、ひざを中心に運動してしまうとパフォーマンスは低下し、痛みの原因にもつながります。
この体の使い方は、選手によって「クセ」がさまざまです。しかし、それは正しいトレーニングで変えることができます。
ちなみに、アメリカの強い選手たちは、小さいころからこれができているんですね。
ひざは「曲げる」ものでなく、「曲がる」もの。ぜひ注意してみてください。