東京オリンピックに
出場したい。
水野結由那
岡崎中学校3年生
3月に行われた『ジュニアオリンピック』において、200m平泳ぎで、“全国3位”という好成績を収めた水野結由那さん(岡崎中学校3年)。
水泳と出会ったのは5歳の時。「泳げる子になってほしい」と親に連れられ、浜名湖スイミングスクールを訪れたのがキッカケ。すぐさま水泳の魅力に取り憑かれ、小学2年生の時に競泳の道に進むことを決めた。
小学校時代は大きな成果を得られなかったものの、小学6年の時に、初めて県大会の決勝に残ることができた。中学に入ると、迷わず水泳部に入部。それまで習っていたダンスを辞め、水泳一本に絞った。練習の成果もあり、徐々にタイムが伸び始め、目標にしていたジュニアオリンピックに挑んだ。結果は、標準タイムに届かず落選。手応えを感じていただけに落胆も大きかったが、この出来事が、彼女を急速に成長させることになる。
悔しさをバネにさらに練習に没頭すると、明らかにスピードがアップ。大会に出場するたびに、自己ベストを更新する。2年時の夏季大会、初めて全国大会へ出場(12位)すると、秋のジュニアオリンピックでは8位入賞。そして今年、全国の表彰台へと上がった。
たった1年で、全国トップ選手へと成長を遂げたのだ。
練習は週に6日。一日平均7.5kmを泳ぎ込む。
水野さんに今後の目標を聞くと、「まずは、苦手なスタートを克服して、今年の夏、日本一になること。そして、3年後には、東京オリンピックに出場したい」と笑顔で答えてくれた。
彼女の武器は、膝関節の柔らかいキックと、目標を高く設定し、それに挑み続けられる忍耐力と向上心。目標が高ければ高いほど、その道は険しく、心は折れやすくなる。
だが、何度も挫折を繰り返し、その度に成長を遂げてきた彼女は知っている。
挫折の先に栄光があることを。
だからこそ彼女は努力を惜しまない。
3年後、オリンピックの舞台で泳いでいる彼女の姿が目に浮かぶ。