南陽中が6年ぶりに
西部王者に輝く。
春季西部地区中学生サッカー大会
平成30年4月7日に開幕した『春季西部地区中学生サッカー大会』。西部地区の59チームを12のブロックに分け、予選リーグを戦い、各グループの上位2チームが決勝トーナメントへ進出。上位10チームに与えられる県大会への出場権と、西部王者のタイトルを争った。
準決勝まで勝ち上がってきたのは、第2シードの東部中学校と、第3シードの南陽中学校、第5シードの富塚中学校、そして、第9シードの“前回王者”天竜中学校の4チーム。
準決勝第1試合は、天竜中と富塚中が対戦。天竜中は、多彩なパスワークと個人技を武器に富塚中を攻め立て、2点を奪う。富塚中も一矢報いようと善戦するが、天竜中守備陣が安定した守備で防ぎ切り、2対0で天竜中が勝利。決勝へと駒を進めた。
準決勝の第2試合は、南陽中と東部中の一戦。組織的なサッカーで試合の主導権を握った東部中だが、南陽中が堅い守備で東部中の攻撃をシャットアウト。すると、南陽中は、チャンスを確実にモノにし、1点を先制。このまま逃げ切り、1対0で勝利。南陽中が決勝進出を決めた。
決勝戦は、連覇を狙う天竜中と、6年ぶりの王座を目指す南陽中の一戦。
試合は、序盤から天竜中が主導権を握る。開始早々、持ち前のパスワークから右サイドを崩すと、グラウンダーのクロスからシュート。決定機を作ったが、これはゴールの左に外れてしまう。対する南陽中は、前半5分にFKからシュートを放つが、クロスバーを直撃。互いにチャンスを決め切れないまま試合が進む。
試合が動いたのは、前半22分。中央でボールを奪った南陽中が、前線へスルーパス。これにエースが反応。オフサイドをアピールする天竜中の反応が一瞬遅れると、迫りくるディフェンダーを振り切り、キーパーと1対1に。これを落ち着いてゴールへ流し込み、劣勢に立っていた南陽中が得意の形から先制点を挙げ、1対0と1点をリードし、試合を折り返した。
後半に入っても試合展開は変わらず、攻める天竜中に守る南陽中。
前線からのプレスと、最終ラインでの体を張った守備で天竜中の攻撃を防ぎ続ける南陽中は、衰えない運動量と徹底して背後を突く攻撃で虎視眈々と追加点を狙う。猛攻を仕掛ける天竜中だったが、焦りと苛立ちからパスが繋がらず、思うように攻撃の形が作れない。それでも、後半10分には、ディフェンスの背後を突き抜け出すと、飛び出してきたキーパーより先に触り、ゴールを狙う。しかし、これはゴールの右へ。16分には、左サイドを突破し、キーパーとディフェンスの間にグラウンダーのクロスを通すが、合わせることができず、ここでもゴールを奪うことができない。さらに、22分には、左サイドを突破し、混戦からシュートを放つが、南陽中キーパーが好セーブ。
最後まで攻め続けた天竜中だったが、ここまで7試合で1失点と、堅い守備を誇る南陽中ゴールをこじ開けることができず、1対0のまま試合終了。
南陽中が天竜中を下し、6年ぶりの西部王者に輝いた。
県大会へは、優勝した南陽中学校をはじめ、天竜中学校、東部中学校、富塚中学校、南部中学校、浜北北部中学校、浜松西高中等部、開成中学校、湖東中学校、豊田南中学校の10チームに、西部大会を免除された浜松開誠館中学校と丸塚中学校を加えた12チームが出場。
夏季大会前最後の県王者の座を目指す。
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