感動ストーリー

[第17話]復帰後初の公式戦へ。
11月20日。この日は秋季大会準決勝。秋季大会は6年生にとって最後の公式戦となる。優勝して有終の美を飾りたいところ。対戦相手は「細江」。数々の大会で好成績を残した今年のチームだが、細江には1勝もしていない。思い起…

[第16話]練習への取り組み
10月30日。この日は雨だったため、予定されていた試合は順延。嫁さんと娘はバレーボールの練習でいないため、コウタと二人でお留守番。「新しいバット欲しいなあ」コウタはバットが欲しいらしい。…

[第15話] 今必要なのは“きっかけ”
10月22日。この日、コウタは嫁さんに随分怒られたらしい。理由は“コウタのサボリ”。嫁さんが聞かないことをいいことに、「毎日やる」と決めたはずの柔軟と素振りをサボっていたようだ。人間という…

[第14話] いよいよ“完全復活”!
10月14日。この日は小学校での体力測定。50mのタイムを計ったり、シャトルランの回数を数えたり、それぞれの学年における現状の体力を測定する年に1回の体力イベント。コウタにおける一番の注目は「ソフトボール投げ」だ。…

[第13話] “復活”への大きな一歩!
10月13日。今日は検診日。予定では「OK」が出るはずの日だ。仮に「OK」が出なかった場合、さらに2週間も様子を見ることになる。診察室に呼ばれる。こっちだけではない。コウタにも緊張が走る。硬い表情…

[第12話]復活への大きな“一歩”
10月3日。この日は可美公園にて練習試合。仕事を片づけ慌てて向かったが、着いた頃には午後2時をまわっていた。駆け足でグランドへと向かうと、5年生中心のメンバーが可美のチームと試合をしていた。ベンチ横では、サトシが…

[第11話]“善戦”から得たモノ
程なくして対戦相手“三ヶ日ジュニアファイターズ”が到着。「おはようございます!」大きな声でグランドに挨拶をし、笑みひとつなくグランドへと進み入る。のっけから“強豪”ムード満載だ。試合開始直前。コーチがみんなを…

[第10話]復活への“第一歩”
9月29日。直り具合の確認のため通院。この日の最大の目的は「野球やってもいいよ」のゴーサインをもらうことだ。前回は「素振りも、キャッチボールもダメ」のダメダメ尽くしだったが、今回は「OK」サインが出ることを祈りながら…

[第9話]“前を向く”姿勢
9月23日(祝)。運動会が目前に迫ったこの日も夕方にランニングを実施。もちろん“コケるの厳禁”のため、運動会では競技には出場しないが、学校自体のテンションが上がっているようで、走りたくてしょうがないようだ。なので(も…

[第8話]走れ“コウタ”
9月15日。今日は左腕のギブスを外して再検査の日。再度レントゲンを撮り怪我の治り具合を確認する。まずは、ピザをカットする丸いナイフのような器具でギブスをカット。久しぶりに左腕が現れた。その左腕は右腕よりのさら…

[第7話]最初の“水曜日”
先日嫁さんとの会話を何気なく聞いていると、「コウタ二学期学級委員じゃん。それでさあ…」(えっ!?学級委員なの?)学級委員というフレーズに思わず身を乗り出しそうになったが、「学級委員なの?」なんて聞くと、「そん…

[第6話]帰るべき“場所”
8月25日。この日は通院。右腕のギブスを一旦外して様子を見ることになっていた。傷口を確認し、皮膚の再生を確認。当初は、右腕のめくれ上がった皮膚は再生しない可能性があったが、少しずつ再生しているらしい。…

[第5話]野球の神様は“いる”
8月24日。この日は警察立会いのもと、朝から現場検証。当日はすぐさまドクターヘリで運ばれたため、警察がコウタから話を聞くのは今回がはじめて。事故の内容を“あえて”細かく聞かなかった嫁さんにとっても、この現場検証で始め…

[第4話]不運の先の気付き
22時30分。やっと携帯が鳴った。1時間30分くらいで終わるといっていた手術だが、開始時刻から3時間が経過していた。「どうだった?」恐る恐る嫁さんに聞いた。「一応、成功だって…」「あ、そう…」…

[第3話]不安の向こう側
コロの付いたベッドから通常のベッドへは、看護士さん二人がかりでコウタを抱えて寝かせた。その間、コウタがあまりにも痛そうなので見ていられず、嫁さんと二人で病室の外へ出て作業が終わるのを待っていた。なんとかベッドに横たわると、「…